モンキー125インプレ(レビュー) – 250ccクラスとの比較も

投稿者: | 2021年11月3日
モンキー125

先日モンキー125を借りてツーリングしてきました。

2021年現在、125ccクラスのクラッシックスタイルなネイキッドと言えば、国内メーカー現行モデルではこのモンキー125ほぼ一択なのかなと思います。

趣はやはり昔ながらのモンキーそのものですが、ライトやメーターその他各所に今風のデザインが取り入れられています。メッキパーツや細部のカラーリングなども相まって、個性的でしかもある種の高級感すら感じる外観となっています。

個人的には細かい気になる点はいろいろありましたが、おおむね満足なバイクでした。

そんなモンキー125、今回のツーリングや2年ほど前にも乗った当時の写真なども含め、いつものようにレビューしていきます。

 

■乗った車種

・車種・型式・色

前回 2019年:モンキー125 恐らく2BJ-JB02 赤
今回 2021年:モンキー125 2BJ-JB02 青

モンキー125 赤
モンキー125 青

・外観

個性的でありながら親しみも感じられるデザインです。

モンキー125 横から

■パワー

・一般道

やはり250ccと比較するとパワー不足は否めないものの、普通に走りだす車よりは断然速く加速できます。どうせ休日の千葉県内は相当田舎でないと少し走れば前が詰まってるので、このくらいで十分かなと思います。

そういえばバイパスの交差点、先頭で信号待ちしていたところ、400cc以上のバイクが前に出てきたので遊びでついていきました。少し先にカーブがあったのもありますが、じりじり引き離されつつも完全には振り切られずそこそこついていけました。(その頃もちろん後ろの車はミラーの中に小さく見えるくらい。)

モンキー125の本気の加速は、本気出してない中型・大型にも迫る程度(?!)ということで、まあ参考になれば。(なんじゃそりゃ。)

あえてモンキー125のパワーの限界についても書いてみると、上り坂で前が空いているときはアクセル全開してしまえる場面もありました。比較対象が悪いのですが水冷の250ccなどは上り坂でも怖くてアクセル全開できなかったりするので、そこはやはりパワーの差を感じます。ただ、そうした上り坂でも通常の車の流れに乗る分には問題ないので、実用上は十分なパワーではないかと思います。

・高速道路

■乗り味

・操縦・重心・安定感

乗り出しもすんなりと乗れ、全く違和感がありませんでした

あとはやはり小さい車体で小回りがきくので乗りやすく、ちょっと気になった道にもガンガン入っていける機動性が楽しかったです。

重心は下寄りですがスクーターほどではなく、ワインディングではリーンインのほうが曲がりやすいと感じる場面がたくさんありました。少しのカーブなら、個人的に好きなリーンアウトでも曲がれました。

下寄りの重心のおかげか安定感もそれなりにあり、下道で出せる程度のスピードで不安定に感じることはありませんでした。

・エンブレ

程よく効きます。違和感はありませんでした。

・ブレーキ

後輪もディスクブレーキではありますが、以前乗ったドラムブレーキのYB125SPより少しいいかな、程度の印象でした。

ブレーキのかけ方が甘いからか、下り坂の印象が残っているからか、はたまたその直前に乗ったバーグマンとかZ250SLといった少し上のクラスのブレーキの印象が残っているからでしょうか。

あとはスピード出し過ぎ説もあります(笑)

モンキー125 テール

・ギヤ比

ちなみに以前乗ったYB125SPは5速のエンジン回転数が少し高すぎる印象がありましたが、それと比較してモンキー125の高速ギアは足りている印象です。4速までしかないのですが各ギアの速度域がうまく割り振られているようで乗りやすいです。

YB125SPなどはそもそも海外向けなのでもしかしたら3人乗りとか無茶な乗り方で必要になるパワーも考えているのかもしれませんが、そういったことがないという意味でモンキー125は日本向けかもしれません(そもそもモンキー125は1人乗り)。モンキー125は街乗りだけでなく多少遠出も想定した設計なのかもしれませんね。

あとはまあやはり比較対象が間違ってますが、同じ走り方でも250ccクラスよりはエンジン回転数が高くなって振動も大きくなるため、モンキー125のほうが疲労が多少大きいような気がします。

・エンジンの吹け上がり

エンジンの吹け上がり感は不足しているような気がします。気持ちよく吹け上がらないというか。燃費重視のFIのせいでしょうか。加速の時は低速ギヤで引っ張る時間がついつい長くなってしまいます。

乗る前にネット上のインプレ動画を見てエンジン音を聞いて、もっと回せばもっと加速するでしょ、と思ったのですが、エンジンが回らないのです(笑)

ちなみに今年(2021年)、エンジンを改良した新モデル(しかも5速)が出るようです。この感じが改善されるかどうかはわかりませんが、そちらに期待したいですね。
https://www.honda.co.jp/news/2021/2210916-monkey125.html

・タイヤ

若干オフロードっぽいパターンを持つしっかりとした感じのタイヤで、林道(舗装)を走った時に木の実とか小枝とか色々落ちていても、なんとなくですが心強かったです。

まあでも濡れたコケの上でシフトダウンした時にスリップしました。ダートはたぶんやめておいたほうがいいでしょうね。

モンキー125 オフロード気味なタイヤパターン

■乗車姿勢

・前傾度

直立姿勢で体重がシートにかかるのとシートが若干柔らかめなせいか、長く乗るとお尻が痛くなることがあります。リュックをしょって200km近く乗った今回は床擦れ寸前みたいになったりもしましたが、それほどひどくはなくすぐ治りました。

自分としては姿勢は直立のほうが好きですし、シートも長時間乗らないならこういった多少ソフトなほうが乗り心地がいいので、仕方ないのかもしれません。

・足着き

かなり良いほうだと思います。

モンキー125 左から

■エンジン音

前回最後にバイク屋の店員さんが返却チェックでエンジンをかけたときに、意外といい音がしていました。重厚というか、そうですね、この心地よい重厚さはたぶん今までに乗った125ccクラスでは最強かもしれません。(まだ乗ってないCB125Rとかはなんとなくですがさらにいい音しそうですね。)

ただ、走ると振動のほうが気になってしまいます(笑) 単気筒の宿命ですね。

■その他操作性など

・見た感じマフラー出口がシートに結構近くてやけどが心配でしたが、実際乗ってみるとほとんど熱くありませんでした。(興味本位でエンジンのかかった状態でマフラーガードを触ってしまいました。普通に触れました(笑))車体下部で長く排気管を引き回しているからかもしれません。マフラーガードもありますしね。

モンキー125 後部

・クラッチレバー操作時のクラッチの切れ方ですが、比較的握りが浅い時点で切れます。(最初はワイヤーの問題かと思ったのですが乗った2台ともそうでした。もしかしたら、2台とも比較的新しい車両で変にワイヤーが伸びていないから、といった理由かもしれませんが、定かではありません。)

これにより発進時はだいぶクラッチレバーを戻さないとクラッチが繋がらないので、それまでの間「ニュートラルに入れたままか?」と不安になってしまいました。

でもこれは逆に利点でもあり、変速時はクラッチレバーの握りが浅いうちにクラッチが切れるので早くシフトチェンジでき、キビキビと変速するのに役立ちました。

モンキー125 ハンドル周り(青)
モンキー125 ハンドル周り(赤)

※細かい点ですが、この記事の写真に写っているハンドル右のスロットルアシストは付属品ではなく私物です。

■その他気になるところ

・信号待ちなどのアイドリング状態で、前ブレーキをかけていないとハンドルがめっちゃ振動します。

実際はニュートラルなのにメーターのNランプが点かないことがまれにあり、赤信号でせっかく先頭に出たのに青になったら空ぶかししてしまって進まないというちょっと恥ずかしい事態が発生しました(笑) 何度か試したところ、本当にゆっくり2速からニュートラルに入れるとこの現象が起こりやすいことに気づきました。あの信号待ちでの出来事も、知らないうちにこの動作をしてしまったから起きたのかもしれません。

(ちなみに車両は走行距離4000km台ということもあり、個体差・経年劣化のせいかもしれませんし、別のバイクでもそんなことがあったような気がするので、参考程度にしていただければと思います。)

・上記ニュートラルの件もあり、メーターにシフトインジケータが付いていたらうれしかったです。乗り慣れるまでは結構重宝します。まあでもメーターのデザインやモンキーのシンプルさが損なわれるような気もするので、あまり気にしないことにします。

モンキー125 数字のデザインがなかなかいいメーター

■総評

個性的なデザインで気軽に扱える小型ネイキッド、モンキー125。

まあ比較対象としては微妙かもしれませんが250ccクラスと比較すると、モンキー125は1人乗りだったり、エンジン回転数が高くて振動があったり、パワーの差があったり、もちろん高速に乗れなかったりしますが、県内ツーリングなどの近場の移動なら十分楽しめました

そして乗りやすく、小排気量ならではの楽しさがあるバイクだと思います。

■そうだなー(個人的な感想)

レンタルバイクを返してから車に乗るといつも思います、「静かだー!」と。モンキー125は振動がやや大きめだと思います。レブル250に迫る振動です。

今まで乗ったバイクで一番静かだったのはどれだったかと考えると、VTRとかDS250とかのVツインかなと思います。ああ、あとは、FORZAとバーグマン200、Ninja250もカウルがあるからかまあまあ静かだった印象です。

あとはパワーがあれば同じスピードでもエンジン回転数低下→静音化が望めるので、もしもこれからバイクを買うなら、快適性を考えせめて125cc超え~250ccクラスを選びたいなと思いました。計算では年間維持費も125ccと比較して数万も変わらないようなので。

とはいえ、県内など近場のツーリングで小型二輪のマニュアル車をレンタルしたいときは、これからもやはりこのモンキー125が有力候補になると思います。

■燃費

2019年乗車時:159.8km/3.16L = 50.5km/L !!!!! 全くセーブせずにブン回してたのに!(笑)

2021年乗車時:192km/3.15L= 60.9km/L !!??? 驚異的。いやもしかして給油時の満タン具合が足りなかったか?! にしても満タンにはしたし、レンタル返却時何も言われなかった程度なので1L以下の誤差と思われ、50km/L付近には達していたはず。今回2021年もあまりセーブせずかなり回して加速の時も多かったので、やはりすごい。

嶺岡中央林道3号より東京湾を望む

■モンキー125の写真いろいろ

■今回のツーリング先

2019年のレンタル時は茨城県南部へ、2021年は千葉県君津・安房へ行ってきました。
長くなったので別記事へ。
安房・嶺岡中央林道3号線・展望所/牛久・龍ヶ崎・霞ヶ浦 – モンキー125で行くツーリング

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