Z250SL(Kawasaki)でツーリング

投稿者: | 2019年5月11日

KawasakiZ250SLで群馬・新潟・長野近辺をツーリングしたわけですが、今回もまた乗ってみた感想を書きたくなってしまったので、書きます。
元スクーター乗りの視点からのZ250SLということで参考にしていただければ嬉しいです。

Z250SL / 国道17号

Z250SL / 国道17号

◆総評

ネイキッド初心者でも乗りやすいバイクでした。車重約150kgで取り回しが楽です。積載性はやや難ありですが、ちょっとしたツーリングにも使えるバイクです。

乗る前にインプレ動画やサイトなどを少し見ていたのですが、こちらのインプレ動画がわかりやすく、実際乗ってみてその通りの印象を受けました。
Z250SL 1週間インプレ・レビュー

◆乗り味

・安定感

遠くからの見た目は125ccかと見間違うほどコンパクトな印象ですが、実際に乗ってみると安定感乗車姿勢のゆとりなど、明らかに125ccとは別物です。

ただ高速では、やはり車重約150kgと軽い分、追い越しなどでスピードが出ると車線変更などでちょっと安定感が足りないかなというところもありました。(僕は軽いバイクが好きなので、これはもう僕が乗るバイクの宿命ではあります。)

・パワー

スペック的にZ250SLはパワーウェイトレシオがHondaのVTRとほぼ一緒ですが、実際乗った感じでも確かにVTRと同程度のパワーという感じを受けました。

このクラスだと、走り出して気づいたら60km/h出てますね。その間「バイク頑張れー」的なことを意識することは全くないです。
(余談ですが、0-60km/hはFORZAも同じ感じでした。出だし重視のセッティングなんでしょうね。Rebel250はパワーはあるんですが、音が大きめなのでちょっと意識しちゃったかなと思います。125cc以下は基本的に心の中でエールを送りつつ秒数をカウントしてしまいます。ついでにうちのデミオもです)

高速の合流などもスッとできました。100km/hはパワー的には問題なく出て、まだ余力がある感じです。(ただし、やはり風の受け具合や振動もあるので個人的には80〜90km/hくらいが一番気持ちよく乗れます。)

山道も、低いギヤを使えば不便を感じませんでした。ワインディングもいい感じに走ってくれます。(ネイキッド初心者なのでカーブは限界まで攻めないようにしていますが)。

・エンブレ

エンブレの効きも心地よいです。軽井沢からの国道18号バイパス、ヘアピンの下り坂は、ブレーキ無しのギヤチェンジのみで走れました(たまに間に合わなさそうなときを除く)。MTバイクはスクーターと違ってこういうメリットがありますね。

・ワインディング

初日は、慣れないのとリュックの荷物が多かったのと雨が降ったのとで、正直思ったほど楽しくなかったです。しかし、2日目、だいぶ慣れてきて、晴れていたので路面もあまり気にしなくてよくなり、峠道を存分に楽しめました。

また、初日のリュック内の大部分が防寒着だったのですが、2日目は気温が低かったため防寒着を着こんで重心がまとまったのもよかったかもしれません。

Z250SLは、適切なギヤさえ選べば、思うように走ってくれました

前述のインプレ動画にもあったのですが、運転技能のある人がZ250SLに慣れたら、結構速そうです。自分は今回Z250SLの余力を残した乗り方しかできませんでしたが、それでも十分楽しかったです。一般道の登坂車線で追い越しするときなどには、その加速にビビリミッターが効いたりしていました(※)。公道ならもうこれで十分じゃないでしょうか。

※ビビリミッターには個人差があります(笑)

嬬恋パノラマライン北ルート

嬬恋パノラマライン北ルート

◆乗車姿勢

シート高について、身長168cmですが、今まで乗ったことのあるネイキッド(CB400SFVTRと比べると気持ち高いかなという程度です。また、おそらくストリートファイターはだいたいそうなのかもしれませんが、後部座席が結構上にせり出しているので、乗るときにかなり足を上げないといけなかったです。個人的にはスクーターに慣れてしまっているため、乗っているときよりも乗るときのほうが違和感がありました。

また、画像で見た限りは前傾姿勢が結構窮屈かなと思ったのですがそんなことはなく、いろんなインプレで言及されているように、無理のない、ほどよい前傾姿勢でした。過度な前傾が嫌いな僕でも違和感なく乗れました。

ただ、泊まりの大荷物を背負うと前傾姿勢故に背中からお尻にかけて荷物の荷重がかなりかかるので、ちょっと体に負担がかかるかなとというのがあります。リュックのベルトを伸ばしてタンデムシートを乗っける方法もありますが、重い荷物のときにベルトをあんまり長くするとカーブでブレたりするのが怖いですしね。

乗車姿勢ではもう一点、ハンドルの幅が狭め、というのも乗るまでは不安要素だったのですが、この点は全く違和感を感じませんでした。

Z250SL / 国道406号

Z250SL / 国道406号

◆エンジン音

4000rpm以下の低回転域では好みの音でした。

でもやはり坂道で低速ギヤでアクセルを開けたりすると、音がどうしても「単気筒頑張ってるなぁ」という感じでした。カブぶん回してるみたいな感じのあれです。まあこれはどのバイクも高回転まで回せばする音ですし、250ccならパワーの関係でエンジンを回す機会も多いので、仕方ないですね。

◆細かいところの操作性

可もなく不可もなくというところでしょうか。スクーター乗りだったのでこれまでKawasakiに縁がなく、Kawasakiはクラッチが重いとどこかで読んだのですが、それほどでもないと感じました。

あ、そうだ。足を載せ替えたりするときに足置き(っていうんでしょうか)に足が引っかかって、畳んでしまいそうになることが何度かありました。これは乗り方が悪いのかもしれませんが。

◆その他

・作りがところどころチープというインプレをちらほら見かけました。確かに、ナンバープレート部とか、メーターとか、触ったりボタンを押したりすると結構しなります。もしかしたらフレキシビリティーを持たせるためにわざとしならせてるのかもしれませんが、最初は「あれっ?! だいじょうぶか?!」となりました。

後部座席が狭いので、大きな荷物が乗りづらいです。が、途中のコンビニで、同じZシリーズの250~400くらいのバイクにネットで荷物を括りつけてる人を見かけました。多少ビスをフックに改造したりしたら、多少大きな荷物は乗るのかもしれません、が定かではありません。僕は軽さ・パワー・乗車姿勢が前傾すぎないことでバイクを選ぶので、もしZ250SLに荷物が乗ったら、この条件では最強部類だと思っています。

Z250SL

Z250SL

◆ネイキッドにはもう乗らない!?

ツーリング初日、前回のRebel250の乗り味を思い出し、今乗ってるZ250SLはどうも乗りづらい、ということに気づきました。「アメリカンとネイキッドの違いかな、もうネイキッドには乗れないな」などと思っていました。

ところが一旦荷物を宿屋におろしてから身軽になって晩ご飯を食べに行ったのですが、がらっと印象が変わって乗りやすく、別のバイクみたいでした(笑) あの乗りづらさは、10kg近くあったであろうリュックのせいだったのです。10kgって石油ストーブ一個分ですからね(笑)

泊まりツーリングは人生初だったので、こんな大量の荷物を背負ってバイクに乗ったこともなく、荷物の有無で乗り味がこれほど違うものかと思い知らされました。(これはきっと体重の有無も・・・略)

◆そうだなー(まとめ)

今後ですが、なんだかんだ言って僕はあまりネイキッドには乗らないんじゃないかなと思います。ネイキッドはネイキッドの良さはあると思うのですが、スクーター乗りからすると重心がやや高いので、重心の低いアメリカンのほうが扱いやすさは上に感じてしまいます。また、荷物の積み方においても直立に近い姿勢で乗れるほうがいいのかなとも思います。

やっぱアメリカンかクラッシックに落ち着きそうだな。まだクラッシックのバイクに乗ってないので、早めに乗ってみたいです。

それにしてもZ250SLは、取り回しがしやすくパワーもそこそこあるネイキッドとして、非常に良いバイクでした。

Z250SL 嬬恋パノラマライン北ルート

Z250SL 嬬恋パノラマライン北ルート

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