軽自動車にハイブリッドがない理由

投稿者: | 2009年10月15日

軽自動車にハイブリッドが「ない」というと、語弊があります。
現在、軽のハイブリッドが一車種だけ生産されているからです。
ただ、「軽自動車でハイブリッドの車は?」と聴かれて、
 「現在はダイハツハイゼットカーゴハイブリッドが販売されている。
 ただ、2003~5年には、スズキツインのハイブリッドタイプがあった」
と答えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。
そう言う意味で、軽自動車にハイブリッドは事実上「ない」です。
(ハイゼットカーゴハイブリッド・ツインハイブリッドの良さについては
また別の記事で取り上げることにしましょう。)

■なぜ軽自動車にハイブリッド車が少ないのか

その一つの要因としては、軽自動車にはサイズや排気量の規格があるからでしょう。
そこにハイブリッドの装置を積むのはもったいないですからね。
ダイハツの社長さんの意見をちょっとお借りします。

ダイハツ工業の箕浦輝幸社長は17日の『ミラココア』発表記者会見で軽自動車へのハイブリッド車(HV)設定について、「今のハイブリッドシステムで軽の燃費が良くなるかと考えると疑問」と述べた。(ダイハツ箕浦社長「軽にハイブリッドは疑問」 – Response)

ということだが、その理由はこのようなものでした。

軽自動車にはエンジン排気量や車体サイズの規格があり、箕浦社長は、その規格のなかで重量やスペースをさくことになるハイブリッドシステムの搭載に疑問を呈した。(同)

ハイブリッド装置載っけたから居住空間が狭くなった、なんて説明しても
売れないでしょうから、軽にハイブリッドはちょっと難しいかもしれませんね。
また、ハイブリッドを導入すると高価になってしまうということもあるのかもしれません。
軽自動車は安価なことも売りの一つですから、高くなってしまっては元も子もありません。

■では軽自動車はどのようにエコするべきか

ダイハツのエコに関する方針はどうなのでしょうか。

そのうえで、ダイハツとしては「コンベンショナルなガソリンエンジンやパワートレインの改良、車両の軽量化など総合的なチャレンジ」で燃費を改善していく方針を強調した。(同)

ということで、ハイブリッド化以外の方向で行くみたいですね。
ガソリン車でどこまで燃費改善できるのかが楽しみです。
ダイハツではそのコンセプトカーを今秋の東京モーターショーに出品するそうです。
ちなみに、2007年の出品作HSCはこちら。↓(画像)33km/lだそうですよ。
2007年東京モーターショーにダイハツが出展した燃費スペシャル、HSC。
当時はエコに興味なかったので知りませんでしたが、
なんか今見たらHSCのボディーのラインは三菱の”i”とそっくりですよ。
確かに、ワゴンRやタントとかよりは流線型なので
空力学的には効率が良さそうですけどね。
今年の東京モーターショーで発表される軽自動車が楽しみですね。

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