2011年アナログ停波時に予想される混乱-2000年問題ほどすんなり行かない?

投稿者: | 2009年8月6日

うちの地デジ非対応テレビがパチパチ言い始めました。
多分、内部で何かがショートしてるのでしょう。
長く見続けていると起きる現象なので、
まあ、パチパチいったら止めれば火災にはならないかなぁ、
なんて思ってます。
そんなこともあったりして、
そろそろうちも地デジ対応を考えないと、と思い始めてます。
地デジ買い換え前の下調べと思ってネットを調べていたら
色々とおもしろい記事を見つけたので、リンクと一緒に引用しておきます。

■地デジの基本的な導入方法

とりあえずはまずここからですね。
流れを知っておくといいことはいろいろあります。
地デジ導入の流れ
かなりわかりやすくまとまってます。
皆さんはB-CASカードってご存じですか? 私は知りませんでした。
詳細はそのサイトをご覧くださいませ。

アナログ放送停止で発生する大量の地デジ難民

ところで、2011年のその日、どうなるか興味がありますよね。
2000年問題なんてありましたけど、大きな混乱はなかったですね。
今回はテレビだけなのでインフラも関係なく、
たいして問題ないかもしれません。
でも、このサイトではおもしろい予想がされていました。
こんなことが起きるかもしれないとのこと。

1)大量の「地デジ見ていたはずなのに」難民・・・・自分のせいなのに?暴動化
2)大量の「個室副テレビ地デジ」難民・・・・若者は黙ってネットに移行
3)「山間・僻地の本当の地デジ」難民・・・・もはや表彰モノ
4)「長屋・アパート等で発生する都市型地デジ」難民・・・公明党の支持母体消滅?

1は地デジ対応テレビを買ってきたのにアナログのまま見続け、
  停波して初めて気付く。
 ※最近は「アナログ」表示が出るのであんまりいないかな、1みたいな人は。
2は金かけてまで全個室のテレビを地デジになんかしない、
  YouTubeでいいやということ。視聴率減少説。
3はどうしようもないですね。地デジの見れない2%の人たちに愛の手を…。
4はケーブルテレビで問題が発生するらしい。
その記事の締めはちょっと考えさせられましたね。↓

津波、地震、台風など災害時にもっとも大切な生活インフラとなるのが、地上テレビです。
2012年にそうした災害が運悪く訪れたら、その社会的な災厄は大変なものがあることでしょう
そしてここにあげた地デジ難民は、テレビをもっとも大切な生活の楽しみにしている人も多いことでしょう。
このブログを読むような人のことは私は心配していません。
(あなたがたもそして私も、どうにかするでしょう。あるいはテレビなしでも生きられることでしょう)
しかしこうした問題に気がつかないで2011年を迎える人々、
現状の地上テレビの最大のファン達が難民となることを心配しています。
自らの存亡、破滅するかどうかの瀬戸際にあるはずのテレビ事業者自体、監督官庁が、こうした問題への解決策をお考えならば、是非お聞きしたいと存じます。

■衝撃! アナログ完全停波にはならず?

そもそも地デジに完全移行などできるはずがない、そんな意見も存在。
つまり、2011年までに地デジ完全普及するわけないから、
視聴率が下がる(=広告収入が下がる)のを恐れたテレビ局が
停波しないのではないかという意見です。
地デジに踊らされるな!(アナログ放送が終わらない理由)
続・地デジに踊らされるな!
これもあくまでも推測ですので、何とも言えません。
ただ、今売られている地デジを買ってしまうと、後で規格が見直されたりしたときに、
近年発生した ブルーレイ 対 HD DVD みたいな感じになってしまう可能性も。
HD DVD の高価な機器をそろえた人は涙をのんだらしいですからね。
あえて地デジに変わらないようにみんなでボイコットしましょうか。(冗談ですよ ^^ )

■海外のデジタル放送導入のやり方と比べると?

さて、海外でもまだ数カ国しかデジタル放送への完全移行がされていません。
それらの国でもある程度の混乱が生じているようですが、
日本よりはしっかりした対策をとったようです。
そのような国の場合と比較しての大きな違いは、
アナログ波とデジタル波の並行運用期間、つまり準備期間の長さです。
日本は短すぎるとの声があります。

「日本が地デジ導入を決めたのは2001年だが、デジタル放送を開始したのは2003年。実際にデジタル放送を経験しないまま、打ち切りの年月日を確定させてしまった。現状では、アナログテレビを見ている世帯がまだ半数を超えている。それなのに、アナログとデジタルの放送を並行しないで3年で完全移行するのはしょせん無理な話であり、国民への負担が大きすぎるのではないか」と鬼木教授は心配する。
アメリカでも2009年2月にアナログ放送を停止するが、国内ではデジタル放送を98年に開始しており、10年間の並行期間を設けていた。その上、チューナーを購入できるクーポン券(40ドル)も1世帯あたり2枚まで無料で支給するという措置を取った。それに比べれば、日本の対応はあまりにも性急と言わざるを得ない。3年後のアナログ停波は本当に可能か? これだけある「地デジ移行」の問題点

引用した記事は昨年書かれた記事になりますが、
今年になっても同じような懸念が残ったままなのです。
簡単に言えば、日本は準備期間が短いということですよね。
ついでに、日本では地デジ移行のために各戸を経済的に援助するかも決まっていません。
クーポンを配布したアメリカでさえ、
停波予定まで2週間を切ってから、停波を4か月延長することが議会承認されました。
米国議会がアナログ放送終了の延期法案を承認,デジタル完全移行は6月に
日本もアメリカの二の舞を演じることになるかもしれませんね。
以下の記事にも、コメントを含め、興味深いことが書いてあります。
アメリカは300万世帯を残してアナログ停波・・・果たして日本はどう見るのか

■残念ですが、首都圏の在住の方へ、とどめ

東京タワーに依存している首都圏の場合、仮に今地デジ対応アンテナを設置しても
新東京タワーが開業する2012年には、もう一度アンテナ調整をしなければならなくなります。

また地デジに対応する新東京タワー(東京スカイツリー)が2012年開業に向け建設中であるが、これに伴い首都圏の受信世帯ではアンテナの方向を再調整する必要が生じる。予定どおり2011年7月にアナログ放送が終了されれば多くの受信世帯がテレビの更新を余儀なくされるが、新タワーの開業によりわずか1年でアンテナ調整の出費も生じることは十分には周知されていない。地上デジタルテレビジョン放送-Wikipedia

とのこと。自分もWikipediaを見て初めて知りました。
以上のように、問題山積みの日本の地デジ完全移行。
2011年のその日、今のままの状態ではほぼ確実に混乱が生じることでしょう。
アナログ停波が期日通り実現するかどうかすら危うい状態だと言えます。
とは言ってもその日は来ます。
日本国民の大多数は地デジ対応をしてからその日を迎えます。
遅かれ早かれ、自分もしぶしぶ地デジ対応をすることになるでしょう。

スポンサーリンク